【ボスニアヘルツェゴビナ】モスタル。紛争を身近に感じる。

みなさま、ずどらーすとびーちぇ!本日もご訪問いただきましてありがとうございます。

のんびりしてばかりではそわそわしてしまうので、ドブロブニクからボスニアヘルツェゴビナモスタルという街に行きました。バスツアーで日帰りできるのです。

紛争体験を身近に感じる

モスタル
美しいモスタルの街並み。

クロアチアやボスニアヘルツェゴビナを含む旧ユーゴスラビア地域は90年代に民族間紛争が行われていました。モスタルも激戦の地となった場所です。

モスタルに向かうバスの中でガイドさん(クロアチア人)は紛争についてもかいつまんで説明してくれました。 その中で、当時のご自身の体験を少しお話ししてくれました。

「小学校に通っていた頃、みんなで落ちているガンシェル(日本語にすると薬莢?)を集めていました。たくさん集められた学校が優秀な学校とされたからです。」

当時(90年代)小学生だったということなので彼はわたしと同じ30代だと思われます。 日本で見たり聞いたりする戦争のお話は第二次世界大戦の話ばかりです。 とっても悲惨な話ではあるのですが、あくまでおじいさん世代の話でありどこか昔の話だと感じていました。

もちろん、他の国では現在も紛争が発生していることはニュースで知っていましたが、それもあくまで外国の話であり、自分とはあまり縁のない話。(縁があってはならないのですが。)

しかしこの旅で実際に紛争があった場所で自分と同世代の人の口から体験談を聞いたことで「戦争・紛争はもしかしたら自分のすぐそばにあるのかもしれない」と感じました。 ガイドの彼も、ツアー客の前で話したこと以上に苦しい経験をしていたかもしれません。

モスタル スタリ・モスト
奥にある橋が「スタリ・モスト」。モスタルという地名はこのモスト(=橋)という言葉からきているんだそう。ちなみにロシア語でも橋はモースト(МОСТ)と言います。

モスタルの街も今は復興、観光地化されており、一見は20年ほど前まで紛争が行われていたとは分かりません。モスタルを象徴する橋「スタリ・モスト」も当時は撃墜され、ボロボロに破壊されたんだそうですが、今は綺麗に修復されて観光客がたくさんその上を通っています。

ユーロそのまま使えます。

モスタル チェバビ
チェバビという名物料理。ちょっとスパイシーなハンバーグのようなお味。

モスタルに行って驚いたことはレストランなどで外貨がそのまま利用できることです。

ボスニアヘルツェゴビナの通貨はKM(コンベルティビルナ・マルカ)なのですが、観光地化されたモスタルでは外貨であるユーロやクロアチアの通貨(クーナ)をそのまま利用することが可能です。これはお金をわざわざ両替する必要がないので観光客にとってとっても便利!という側面もありますが、現地通貨のKMより信頼性の高い安定した外貨で支払ってもらった方が商売している側も嬉しいというのが大きな理由なのではないかと思います。

モスタルのレストラン
多言語対応しているメニューには、ユーロ、クロアチアのクーナで支払う場合の変換比率が記載されています。

もちろん店員さんは英語を普通に話します。と言っても大学などで勉強したわけではなく、「レストランで働くのに必要な英語を最低限知っている」というような感じでした。ちなみに物価はかなり安かったです。アイスクリーム1つ0.5ユーロ(60円ぐらい)でした。

モスタルでの観光をご検討中の方へ

ロシアとは10度以上違う。この画面を見たとき、もはや帰りたかった。

この日のモスタルの気温は37度。今年の日本ほどじゃないけどロシアの夏に慣れてしまったわたしの体にはかなり応えました。動きやすい格好をと思いジーンズを履いていたのですが暑くて暑くて。。。スカートにすればよかったとものすごく後悔しました。

また、ハイシーズンであったこの時期(8月上旬)は国境を超える際のパスポートコントロールが大変混雑しており、2時間待ちはザラという感じでした。(その分観光する時間は短くなってしまいます。)

もしクロアチアからモスタルに行こうと考えておられる方は、可能であれば時期を春や秋にすることをお勧めします。

では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!だすびだーにゃ!

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