【読書感想文】東野圭吾 ナミヤ雑貨店の奇蹟【あなたに悩みはありますか?】

相談したい悩みがあるとき、あなたはどうする?

世の中には悩みが溢れています。結婚すべきか否かというその後の人生を決定づける重いものから、今日のお昼は何を食べようかという毎日の些細な悩みまで。

今日のお昼は何食べようぐらいなら適当に決めてしまってもいいし、友達を誘ってその友達の食べたいものを食べたりしてもいいし、適当なお店を3択で選んであみだくじをしてもいいわけです。ですが、自分の人生を左右するような悩みだとそうも行きません。家族や恋人に相談できればいいのですが、意外と近しい人には言いにくかったりします。

げんだちょふは、軽い悩みなら人に相談できるけど、重要な悩みであればあるほどあまり人に相談できないタイプです。そんなときは誰にも相談せず、「悩んでいるより動いたほうが早い」とばかりに、とりあえず悩んでいた選択肢のいずれかを選んで行動し始めてしまいます。(この方法はあまり効率が良い方法とは言えないので、あまりオススメはしません。)

冷静に考えて一番良いのは「専門家の意見を求める」ことでしょうか。専門書を読むでもいいと思いますし、インターネットができてからは、検索すれば専門家の意見が簡単に手に入るようになりました。専門家に直接アドバイスを求めることができればそれが一番近道だと思います。

げんだちょふは最近、「オーボエのリードがうまく作れない」という悩みを抱えていました。(げんだちょふは趣味でオーボエを吹いているんです。)そこでオーボエの先生をネットで探して連絡し、げんだちょふのリードの作り方を実際に見て、アドバイスをもらいました。そのアドバイスをもらう前と後ではリードの仕上がりレベルがかなり良くなりました。やっぱり専門家はすごい・・・と実感した出来事でした。

不思議な悩み相談のお手紙

今回読んだ「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、悩み相談に関するお話です。とある廃屋に逃げ込んだ3人の少年が、そこで過去からやってきた悩み相談のお手紙を受け取るという、不思議な展開からスタートします。

昭和の時代から送られてきた手紙。その時代にはインターネットもスマホもありません。そんな時代に生きる家族や友人には言えない悩みを抱えた人たちが、見知らぬナミヤ雑貨店の主人に相談してくるのです。

悩みを人に相談したときに、相手の質問に答えたり、納得のいかない答えに反論しているうちに、自分の考えていることがハッキリしてきたという経験はありませんか?この物語に出てくる人物たちも、悩み相談のやり取りをしていくうちに、相談している方も、相談されている方にも心境の変化が生まれます。

1つ1つの話はバラバラに思えるのですが、読み進めていくうちにどんどんつながっていきます。読むたびに「この伏線がこうだったのか!」とスッキリさせてくれる構成で、さすが東野圭吾。(どの目線からって感じですが。)

今、悩みがある人へ

ちょっと話はそれますが、今何か悩んでいる人はとりあえず誰かに言ってしまったほうがいいです。話しているだけで心が軽くなったり、自分の中で整理ができたりします。ネットの無料相談なども利用すればよいと思います。

ボランティアをしている駐妻caféには相談できるリンク集も載っているので、よかったらご参考に。

悩んでいるという程ではないけど何か話したい人へ

悩んでいるわけではないけど、知らない誰かと話してみたい・・・という方に、オンライン読書会がオススメです。

オンライン読書会で本を読んで考えたことをシェアしてみませんか?悩み相談の用に、考えていることを人にシェアすることで新しい発見があること間違いなしです。

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アドラー心理学の専門家である岸見一郎さんが、いろんな悩みにアドラー心理学の視点から答えた本。悩みに「自分ならどう答えるかな?」と考えながら読むのもおもしろいですよ。