【ドイツ・ベルリン】 ありがとうラトルさん!ベルリンフィル。

久しぶりに演奏会のお話をします。1ヶ月以上前の5月26日、ベルリンフィルの演奏会に行って来ました。

  • アブラハムセン/オーケストラのための3つの小品
  • ブルックナー/交響曲第9番(4楽章付き)

指揮者 サイモン・ラトル

ベルリンフィルの音楽監督を16年務めたラトルさんは今期(2018年の6月まで)で退任しました。「最後にラトルを聴きに行きたい!」という人たちが多く、チケットも入手困難だったようですがいつもお願いしている業者さんがバッチリゲットしてくださいました。(本当にいつもお世話になってます!)

研究者が完成させる交響曲

今回のメインはブルックナーの交響曲第9番(4楽章付き)です。この4楽章付きというのがポイントです。

通常、交響曲は4つの楽章で構成されています。ですが、ブルックナーさんの交響曲第9番はわざわざ4楽章付き、と書いてあります。

ブルックナーさん、この交響曲第9番の第3楽章までは完成させたのですが、第4楽章の途中で残念なことに死んでしまうのです。

ですので通常、「ブルックナーの交響曲第9番」というと第3楽章までを演奏することがほとんどです。(それでも演奏時間60分ぐらいの大作です。)

しかし、ブルックナーさんの死後も研究家さん達が研究に研究を重ねて「ブルックナーさんはきっとこんな風な曲にしたかったはずだ!」と、交響曲を完成させたのです。

研究者さんは何人もいるので、いくつかバージョン(版)があるようです。

わたしは日本で3楽章までのものは演奏したことがあったのですが、わたしのようなアマオケでちょっと演奏したことあるぐらいのものでは4楽章を聴いても「なんとなくブルックナーぽいかも?」という程度にしか理解できませんでした。

専門家が聴けば「このフレーズはまさにブルックナー!」「この和声が特徴だね。」というコメントが発生するのでしょう。音楽の世界は奥が深すぎて面白いです。

ちなみにトータルの演奏時間は85分です。その間、集中力を保ち続けている演奏者の皆さんには脱帽します。

深々とお辞儀

演奏が終わった後、サイモンラトルさんには聴衆からスタンディングオーベーションで今まで行ったどの演奏会よりも大きな拍手が送られました。舞台を去った後もいつまでも鳴り止まない拍手に応えて再度登場し、客席に向かって深々とお辞儀する姿は忘れられません。

最後に観れて本当によかった。

いつになったら会えるのでしょうか

そんな感動の演奏会だったのですが、1つ不満というか、残念なことというか、不運としか言いようのないことがあります。

ベルリンフィルに日本人のコンサートマスター(第一バイオリンの首席奏者)がいるのはご存知ですか?樫本大進さんです。

わたしたち、今回の演奏会を含めて通算5回も

ベルリンフィルに足を運んでいるのに樫本さんには一度もお目にかかれていません。驚異の出現率 0%!

ベルリンフィルにコンサートマスターは3人在籍しており、交代で演奏会に出ているので普通に考えたら3回に1回の確率で遭遇できるはずなのに。

樫本さんはレアキャラなの?ミュウ(ポケモンより)なの?日本に帰るまでに1度は観ないと一生後悔しそうなんですけど。。。

ちなみにオーボエの超有名首席奏者アルブレヒト・マイヤーさんにも一回もお目にかかれていません。わたしのくじ運が悪いのでしょうか。

どういうシフトでコンサートに出演しているのか知っているという超マニアックな方、ご連絡をお待ちしております。

では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

だすびだーにゃ!

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