【ドイツ・ミュンヘン】聴けてよかったチャイコフスキー

2月の中旬に演奏会に行ってきました。ドイツのミュンヘンです。

これがプロのプログラムだ!

ミュンヘンフィルの演奏会に行ってきました。

指揮者 ヴァレリー・ゲルギエフ

ソリスト(ピアノ) デニス・マツエフ

曲目

  • チャイコフスキー/交響曲第2番 ハ短調「小ロシア」
  • チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第2番ト長調
  • チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調

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以前にゲルギエフさんの爪楊枝についてこちらで触れました。

このときも彼が爪楊枝を出してくれることを期待していたのですが、爪楊枝ではなく、指揮棒なしで手だけで指揮していました。指をあいかわらずプルプルさせていて、なんとも独特な指揮っぷりでした。

今回の演奏会、プログラムを見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、演奏時間がこれでもかというぐらい長かったのが印象深いです。演奏会が始まったのは昼の11時、終わる頃には14時近くなっていました。約3時間。オペラかバレエ級の上映時間です。

なんでこんなに長いかって、交響曲を2つも演奏したんですよね。前半の交響曲「小ロシア」、一般的なプログラムだとここが交響曲じゃなくて序曲など10分ぐらいの曲になるはず。でもそれだと普通すぎて面白くないからこのプログラムになったのでしょうか?

そんな重めのプログラムなんで、前半(小ロシアとピアノコンチェルト)と後半(交響曲第5番)で管楽器陣はメンバー交代あるんだろうと思っていたんですが、みなさん、普通に全曲吹いておられました。すごすぎる・・・!!!

げんだちょふだったら交響曲を1曲吹いた後にピアノコンチェルトやって、また交響曲だなんて、考えただけで目眩が襲ってきそう・・・。これがプロの実力です、というのを見せてもらった気持ちでした。オーボエの1stの方(こちらのキリッとした女性の方でした)本当にステキでした。ブラボー!

交響曲第2番が聴けてラッキー

チャイコフスキーの交響曲2番は今回初めて聴きました。第5番と比べてあまり演奏されない印象なのですが、聴いてみてその理由がわかった気がします。

まず、難しそう。細かいパッセージが多く、日本の普通レベルのアマチュアオケで演奏するとかなり苦労しそう。そして演奏時間が他の交響曲と比べて短く、35分程度。演奏会のメインにするにはちょっと物足りない長さ。さらに他のチャイコフスキーの交響曲と比べると知名度も低い。

こうなると、チャイコフスキーやるなら手っ取り早く集客できそうな第5番や第6番にしてしまった方が合理的と考える人が多いんじゃないかなぁ。

中プロ(3曲あるうちの真ん中に持ってくる曲)にするとしてもチャイコフスキーだったらバレエ音楽の抜粋でいい感じのがある(白鳥の湖とか)ので、選曲会議をしたらそっちに票が集中しそうな気がします。

ということで、他に演奏会でやりやすい曲が多すぎるからなかなか演奏されないんだなって思いました。日本に帰ったら生で聴くチャンスはあまりないだろうし、今回聴けてラッキーでした。吹くのは大変だと思うけど、聴きごたえがあってよかったです。

では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

だすびだーにゃ!