【ドイツベルリン】再び決死の覚悟でジルベスターへ。
みなさま、ずどらーすとびーちぇ!
本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
ロシアの自宅に忘れて来た演奏会用の服を買うぞ!と思い至ったげんだちょふ夫妻。(詳しくは前回の記事を参照ください。)
翌日午前中にドレスデンからベルリンへ移動し、ベルリンでお店を探すことに。
労働者の権利。ドイツでは日曜日はみんなお休み。
(年末年始ムード全開のベルリン中央駅。でもお店は、、、)
ベルリン中央駅に到着してから服屋さんを探すも、どっこも開いていない。そもそもドイツは法律で「日曜日はみんなお休み!」と決まっているらしく、一部のお店を除いてほとんどのお店がしまっているんです。開いているのはレストランなどの飲食店か観光客を相手のお土産屋さん、一部のスーパーのみ。
我々、ドイツで日曜日にはお店が閉まっていることは知っていたのですが、どこか一軒ぐらい開いていないかなぁと一縷の望みにかけていました。(日本だったらみんながお休みになる年末は「稼ぎどきだ!」と言わんばかりに頑張って営業しているので開いているかなぁと思ったんです。)
ですが、甘かった。ほんとうに、どこも開いていません。労働者の権利を守るドイツの徹底ぶりに感服しました。
ということでこの日もズボンを手に入れることはできず、そのまま今度はベルリンフィルのジルベスターコンサートに挑むことに。。。
有名であればあるほどカジュアル化?意外なオーケストラ会場の雰囲気。
(ホワイエの特大ツリーとニヤつくげんだちょふ)
世界で指折りのオーケストラベルリンフィル。そのジルベスターコンサート。シュターツカペレドレスデン(何回見ても噛みそうな名前)の時みたいに、いやそれ以上にみんな着飾って来ているんだろうなぁ。旦那さん以外にジーンズを履いている人はいないに違いない。と思って会場に向かいました。
ですが、到着してみると意外にもちらほらとカジュアルな格好で来ている人を見かけました。(ジーンズにスニーカーとか)
「えっっ何で?」よくよく聴きに来ている人たちを観察していると、次のことに気がつきました。有名な分、客層が幅広い。シュターツカペレドレスデンと比べるとベルリンフィルは普段クラシックを聴かないような人でも名前だけは聞いたことあるような超有名オーケストラです。それだけ有名だとオーケストラに興味がなくても「観光に来たからせっかくだし」ということで聴きに来る人も多くなります。
結果、客層がとっても幅広くなります。そうするとマナーの意味でも幅が広くなり、スーツでバッチリ決めている人もいれば、スニーカーで来ている人も現れるというバラエティ豊かな会場が出来上がります。
むむ、、、興味深い。だからと言って「有名なオーケストラはカジュアルでも全然OK!」ということではなく、やっぱりちゃんとした格好で楽しむのがマナーだとは思うのですが、お陰様で旦那さんはジーンズでも全く浮かずに済みました。
逆にこの前に訪れたシュターツカペレドレスデンは伝統のあるオーケストラではありますが、観光客が行ってみようと思うようなオーケストラではありません。そのため聴衆はクラシックが好きな人が大半になります。そのため、スニーカーを履いている人は一人もいませんでした。
気づいたこと。マイナーな曲を演奏できるオケに必要なこと。
(座席からの光景)
ということで今回は服装のことを気にせず、とっても集中して音楽を楽しむことができました。曲目は普段の演奏会で扱うような交響曲とは違い、短めの曲を何曲も演奏していました。しかもどの曲もマイナー。
- ドボルザーク/謝肉祭 op.92
- ストラヴィンスキー/「ミューズを率いるアポロ」より、パ・ド・ドゥ
- R.シュトラウス/管弦楽歌曲
- バーンスタイン/「オン・ザ・タウン」より、3つのダンス
- バーンスタイン/テイク・ケア・オブ・ディス・ハウス
- ショスタコーヴィチ/ バレエ組曲「黄金時代」op.22a
指揮者はサイモン・ラトルさんです。(当日のプログラムはベルリン・フィル公式サイトでご確認いただけます。)
こーんなマイナーな曲をチョイスしてもお客さんがわさわさ世界中から集まって来るのは強豪オケならではの力だなぁと思います。そうではない普通のオケやアマオケがマイナーな曲を扱うと「知らなーい、興味なーい」ということで普通のお客さんが来なくなっちゃうというのは悲しい現実です。(喜ぶのは一部のマニアックなクラシックファンのみ。)
それでもいろんな客層の人が集まって来るのは、そのオケの名前が世界的に有名だからです。また、マイナーな曲にも関わらず演奏を聴いている聴衆の反応もものすごく良かったです。私の隣に座っていた地元民と思われるおばあちゃん2人組。曲と曲の間に2人でコソコソと楽しそうに小さい声でおしゃべり。多分「今の曲のここが良かった」「彼のソロが素晴らしかった」などの感想を言っているのだと思います。ドイツ語が分からないので定かではありませんが、すっごく楽しんでいる様子でした。そういった彼らの態度を見ていて思ったのが、「聴く側のレベルも高いんだ」ということ。知らない曲を聴いても楽しめるだけのクラシックに対する知識があるということです。
マイナーな曲を演奏しても成功するためには「演奏する側の技術が高い(≒有名)」ことはもちろんですが、「聴く側に音楽に対する知識がある」ことも必要になるんですね。
最後にサプライズ。あの人がきていたよ!
演奏終了後、カーテンコールの際に花束嬢が指揮者のラトルさんに花束を渡しました。その後、ラトルさんは花束を携えておもむろに客席へ。どこに行くのかと思ったらその先にはメルケル首相が。。。!(そして両サイドに護衛のマッチョな男性)
メルケルさんは毎年ジルベスターを聴きに来られているらしいです。
な、、生メルケル!
げんだちょふがこの演奏会で一番テンションが上がった瞬間でした。テレビでよく見ている人を生で見た時って何で無条件で感動するんですかね。
どうでもいいですが、生メルケルって生キャラメルみたいですね。(最後くだらなすぎてすみません。)
では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
だすびだーにゃ!
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