【ヤロスラブリ観光】船でボルガ川 トルガ女子修道院へショートトリップ

みなさま、ずどらーすとびーちぇ!本日もご訪問いただきましてありがとうございます。

6月になったばかりですが、すっかり夏の気候です。週末、ヤロスラブリでずっとやりたかったけど、なんとなくタイミングがなくてやっていなかったことを実行しました。

それはボルガ川を渡る船に乗るということ。クルーズのような大きな船ではなく、トルガ толгаというところへ向かう小さいめのボートが運行しているのです。

トルガにはきれいな修道院があるのですが、逆に言うとそれ以外に訪問できるような場所がないのと、帰りの交通の便が不便なのがネックで行けていませんでした。しかしながらこのほど、予定がなく、天気のよい休日が訪れたのでようやく重い腰を上げて行ってきたのです。

トルガへ船で向かいます

トルガに向かう船は、ヤロスラブリリバーポート(Ярославский Речной Вокзал ヤロスラフスキー レチノイ バクザール)から約4時間おきに出ています。わたしたちは最も早い朝9:20発の船に乗りました。時刻表はこちらのサイトで確認できます。

船が出発する8番乗り場に到着すると、既に20人ほどの人たちが並んで待っていました。思っていたよりもたくさんの人が乗るようで驚きました。

乗船したボート。その名もモスクワ号

チケットは船の中で購入します。乗船すると奥にチケット売り場(КАССА カッサ)があるのでそちらで料金をお支払いします。2019年6月時点で大人32ルーブル。

木枠の窓口がチケット売り場

チケット(レシート)は降りるときに回収されるので、降りるまでは保管しておいてください。

なくさないで!

この日は晴れていたので、デッキに出て外の景色を眺めながらトルガへと向かいました。

船は進んでいるのに、なぜか船のまわりに海鳥が集まってきます。よく見ると家族連れがちぎったパンを海へ投げ、目ざとく察知した鳥たちがそれをキャッチしに来るのでした。

げんだちょふ
公園でこどもやおばあちゃんがハトにパンをやっているのは、よく見る光景。
デッキからの眺め

途中いくつかの船着き場を経由します。船着き場というか、シンプルな川岸に船から階段を下ろすだけの簡単な作りのもの。それでも、どの停留場でも必ず何人かは乗ったり降りたりしていて、この船が生活の足として利用されているんだなぁと実感しました。

奥に見えるのがトルガ女子修道院。

約1時間弱でボルガ川を行く船の旅は終了。終点のトルガに到着します。

手入れの行き届いたトルガ女子修道院

船着き場からは徒歩数分で修道院に到着しました。

修道院への入り口

入り口にはラップスカートがいくつか置いてありました。女性でジーンズを履いている人や、男性で半ズボンを履いている人はそちらでラップスカートを借りて敷地内に入っていました。

また、女性は屋内では頭にスカーフを巻いていました。げんだちょふはこの日に限って、出かけるときはたいてい持ち歩いているスカーフを忘れてしまい、カーディガンをストール風に頭に巻いて中に入りました。

「頭を隠せ」などと誰かに注意されたわけではないのですが、あまり外国人観光客の来ない教会や修道院では、見せてもらうときのマナーと思ってつけるようにしています。

屋内には立派なイコン画がありました。団体ツアー客らしき人たちもいて、ガイドさんが有名なイコン画の説明をしているようでした。

屋内には他に売店があり、イコンやクロスのアクセサリーが販売されていました。日本の神社でお守りが売られているみたいな感じでしょうか。

そこで気になって購入したのが、水。その名も聖なる水。飲んでみたらめっちゃまろやかな味わいでした。50ルーブルなのでスーパーのペットボトルよりやや高いぐらいかなぁ。

聖なる水

その後は屋外のお庭を鑑賞しました。

黒鳥

庭の中心にある池にはブラックスワン(黒鳥)がいました。よく考えたら本物の黒鳥は初めて見たかもしれません。白鳥もですが、実物を見ると意外と大きくてちょっと怖いぐらいです。

修道院の敷地内には至るところで花が咲いています。修道女さんたちが毎日丁寧に手入れしているんだろうなぁと思いました。街から離れ森に囲まれたこの場所で、修道女の方たちが静かに毎日を過ごしているのだと思うと、尊いものを見せてもらった気持ちになりました。

イコンもお庭も立派だったのですが、げんだちょふがさらに驚いたのはお手洗いです。敷地内にあるレストラン(修道女さんたちが働いている)の横に無料のお手洗いがあります。レストランに入らなくても、修道院を訪れた人であれば誰でも利用できます。

このお手洗いが、清掃が行き届いていて清潔感ばっちり、手洗い場のハンドソープもアガフィアおばあちゃんのレシピのものでおしゃれ。思わず入った瞬間に「これって無料ですか?」と修道女の方に訊いてしまったほどです。

げんだちょふ
今までにげんだちょふがロシアで見た無料トイレの中で、一番きれいなお手洗いでした。
男性用お手洗いもきれいでした。

戻るのはちょっと大変

トルガ女子修道院、やってくるのは簡単なんですが、ここから街で戻るのはわりとめんどうです。

というのも、船は1日5便、約4時間おきにしか出ていないのです。朝の船でトルガにやってきて、ゆっくり見て終わると11時ぐらい。しかし次の戻りの船の出発時間は14:35。それまで修道院内のレストランで時間を潰せないこともないですが、できればもう少し早く帰りたい・・・

ということでバスで帰ります。修道院の最寄りのバス停には90分間隔(!)で34番のバス(赤の広場行き)がやってきます。

修道院最寄りのバス停

この最寄りのバス停でしばらく待っていたのですが、予定時間を20分ほど過ぎてもバスはやってきません。やってきたのは一羽のハトだけ・・・。諦めて少し離れたところにある、大通りに面したバス停に向かいました。そちらであれば街に戻るバスが10分おきにやってきます。

目指すバス停はまでは徒歩20分ほど。30分ほどまった上に20分歩くことになるとは。「まぁ天気もいいし、散歩がてら丁度いいかなぁ」などと話しながらバス停に向かいました。

歩き始めて15分ほど経過した地点で、待っていた34番のバスがこっちに向かってくるのを目撃!ショック!

しかしもう元のバス停に戻る気にはなれず、そのまま歩き、そちらで10分ほど待って無事にバスに乗ることができたのでした。

基本情報

ヤロスラブリリバーポート

ウェブサイト

トルガ行きは8番乗り場から出発します。

片道料金(2019年6月現在)
おとな 32ルーブル
5〜10才のこども 16ルーブル

トルガ女子修道院

ウェブサイト

建物内は撮影禁止でした。

では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

だすびだーにゃ!