【読書感想文】江國香織「落下する夕方」本って適齢期があるよね。【20代女子にオススメの一冊】
みなさんこんにちは!
好きな作家は迷わず江國香織。死ぬまでに一回会ってみたい人も迷わず江國香織。げんだちょふです。
そう、今日は江國香織さんのお話。げんだちょふがいっちばん最初に読んだ江國さんの本「落下する夕方」についてご紹介したいと思います。
【こんな人にオススメ】
- 20代女子・独身女性
- 切ない気持ちになりたい人
本との出会いは中学校。
こちらの本との出会いは、「課題図書」。
げんだちょふの通っていた中学校では、夏休み前の期間限定で、中学校に「課題図書」をワゴン車で売りに来てくれていました。
あらかじめHRの時間に課題図書(8冊ぐらいだったように思う)の表紙の写真とあらすじが載っている封筒が配られ、家に持って帰って欲しい本に丸をつけてその分のお金を入れ、ワゴン車に持っていくと販売してくれるという仕組みです。
その課題図書の中に「落下する夕方」が含まれていたんです。
いくつかある課題図書の中からこれを選んだのは、この白地にオレンジの丸っていう、表紙のデザインが単純に「かわいい!」と思ったからです。
今見ても、この表紙の「可愛いけどシンプルなデザイン」が大好きです。
本には適齢期がある
こちらの「落下する夕方」、内容をざっくり言うと「ずっと付き合っていた彼氏を華子という謎の多い女子に奪われる。でも華子を嫌いになることはできない。」という、今考えても「なぜこれが中学生向けの課題図書だったのか」と思うような内容です。
(大人のシーンもあり。)
ですのでその当時は読んでも表面上の話の流れ(主人公は社会人だ!とか、振られた!とか、華子が現れた!とか、)は分かっても、登場人物の心情変化は全く分かっていなかったように思います。
「とりあえず読んだ」という事実だけに満足して、特に思い入れはありませんでした。
逆に、大学生ぐらいになって読み返した時に、主人公の女子の気持ちがすごくよく分かるようになっていて、「こういう話だったのか!」ととっても納得しました。
この本を通して自分の成長を噛みしめることができました。
そして30代になった今、結婚して落ち着いてしまい、もう主人公に感情移入できなくなってしまいました。
なんか、読んでも完全に他人事なんですよねぇ。これがおばさんになるということか。
もうちょっと年取って自分に子供ができたら「自分の娘にこんなことが起こったら、、、」という目線で読むようになるのかもしれません。
本ってやっぱり適齢期があるんですねぇ。
一番、その本に夢中になることができる年齢が。
もちろんその人の人生経験によって早かったり遅かったりはするんでしょうけど。
もし今後、独身の女子に会う機会があればオススメしたいと思います。
(ロシアに来てからは日本人の独身女子に出会う機会がほぼゼロになってしまったなぁ。このブログの読者も独身女子はいないだろうし。。。)
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