【読書感想文】川内有緒 パリの国連で夢を食う。

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タイトルから少し想像できるように、著者の川内有緒さんがパリで国連職員として5年程働いたときの体験が書かれています。出身国がさまざま、すなわち考え方もさまざまな職場の人たちと共に働く大変さとおもしろさ、プライベートな時間に出会ったパリに住む魅力的な人たち。

人の人生がどうなるかは、運の要素が大きいと思います。

  • 国連の職員になれたのは、そのポストに空きがあったから。
  • 帰国後に本を出せたのも、たまたま依頼があったから。

でもその運の種をまく力が必要なのは確か。彼女が国連の募集に応募していなかったらそもそも採用されていなかったし、帰国後に原稿の依頼があったのは、ツイッターで国連のことをつぶやいていたのを見つけてもらったかららしい。

あと、そこに飛び込む勇気も必要。彼女が国連職員に応募してから採用されるまでは、本人も応募したことを忘れるほどのタイムラグがあったらしいのですが、あっさりと面接に行ってしまいます。この「あっさり」の加減が、わたしからするとすごい。国連を退職するときも、「あっさり」と辞め、自分のやりたい方向へと進んでいくのです。

こういう人を「波に乗れる人」って言うんだろうなぁ。

こんな力があれば、世界のどこに行っても楽しくやって行けるんじゃないかなと思います。

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この人も波乗り系だと勝手に思う。