【オススメ】2019年に読んだマイ・ベスト本5選

2019年は80冊ぐらい読みました。月6〜7冊なので、げんだちょふ的にはかなりよくやった感があります。

電子書籍(kindle)を主に利用しているので、何読んだか忘れがちです。紙の本だと本棚に並べることになり、背表紙が嫌でも目に入ってくるので記憶に定着しやすいんですが、一方の電子書籍にそれはない。買った本の一覧は見られるけど1ページに表示できる冊数が限られているので、全体をパッと見渡せません。

で、それを補うために読んだ本は一覧にして管理しています。

今日はこの一覧の中から、特にオススメだったり、げんだちょふの記憶に残った本を5つ選んでご紹介したいと思います。(「2019年に読んだ」というだけで、「2019年に発売された・流行した本」ではないです。)

【エッセイ】北大路公子さんのエッセイ

気づいたら今年のうちに4冊も北大路さんの本を読んでいました。なんだかちょっと疲れて「肩の力を抜きたいなぁ〜」っていうときに読みたくなるんです。そういう意味では、北大路さんのエッセイはげんだちょふにとっては凄腕マッサージしのいるマッサージ屋さんのような存在です。読むと必ず笑えて、いつの間にか肩のこりが治っている、そんな本。

初めての方は上の記事にある「苦手図鑑」がオススメですが、最近読んでこれまたおもしろかったのがこちらの流されるにもホドがあるです。

流行とは無縁の人生を送る北大路さんが、流行してるものについて考えてみたり、体験してみたりする話が書かれています。特にハロウィンの日本における普及を太宰治の有名小説になぞらえて語った「走れハロウィン」は、読中は爆笑、読後はしかし北大路さんの文学に対する知識に拍手喝采。「北大路さんの真の実力がここに!」と思わせてくれる一作でした。年末年始のこたつのお供にどうぞ。

【小説】ヤマダマコトさんの天化シリーズ

今年はあまり小説を読んでいないのですが、ハマったのがヤマダマコトさんの天化シリーズでした。そして、これまでセルフパブリッシングをいうのを知らなかったげんだちょふに「セルパブ、ありじゃん!」というのを教えてくれた作品です。

3部作になっていて、金色天化が1冊目。

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2冊目はこちら。こちらは1冊目の金色天化と比べるとちょっと軽めで、同じぐらいのボリュームを期待してしまった分ちょっと物足りなかったかも。

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3作目は上下巻に分かれており、読み応えたっぷり、かなりの大作でした。

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主人公は天化という、お化粧で相手を惑わせたり、自分の力を増幅させたりできるという不思議な技術を操る姉弟。彼らの住む街で事件が発生し、それを天化を使って解決するという、ミステリーにファンタジー要素が混ざったお話です。

1冊目の感想はこちらに書いてます。

kindle unlimitedに加入していると3作とも無料で読むことができます。

【科学】アダム・グラント GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代

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何か始めようと思ったときに損得勘定をしてしまうのが人間(だと思う)。この本では「人から何かもらおうとする(TAKE)より、人に何かを与えようとしたほうが(GIVE)成功できますよ」と書かれています。自分が得することばかり考えてたら、いつか足元をすくわれるのです。

この本の何がすごいって、個人の体験に基づいた話ではなく、データに基づいた心理学の科学書であるということです。今まで自己啓発書と科学書を意識的に分けて考えたことがなかったのですが、「信頼性」という意味では科学書を参考にした方がいいのかも。

【自己啓発】ちきりん 自分の時間を取り戻そう

毎日忙しすぎる!と思っている人にオススメ。忙しい人がなぜ忙しいのか、時間に余裕を生み出すにはどう考えるべきなのか書かれています。

幸いなことにげんだちょふは「生産性を上げないとどうにもこうにもいかない」みたいな忙しい状況ではないのですが、本書の中の「生産性を最高に上げようとすると何が本質的で、何がそうでないか見極める必要がある」という言葉には深く納得しました。実際、忙しい人達の中には本質的でないことに時間を取られてしまっている人が多いのではないかと思います。

本質的でないこと(遊びや余裕)から何かが生まれることは確かにあるけど、どうせならそれは自分がやってて楽しいことでありたいですよね。「やりたくない×本質的でない」ことはやめてしまったほうが良い。

ちきりんさんがよく使うマトリクス図みたいなので考えてみました。ちきりんさんの本を読むと自分でもいろいろ考えたくなってくるのが、これまた良いところ。いつかちきりんさんの本テーマで「考えたことを発表する読書会」をやってみたいです。

【ノンフィクション】パク・ヨンミ 生きるための選択

今年読んで、最も考えさせられたのがこちらの本です。脱北少女が自らの半生を書いたノンフィクション作品。まず、北朝鮮という国について、そこで暮らしている人たちについて、自分が何も知らなかったということに気付かされました。自分より若い著者が、日本海を挟んですぐ近くにある国で壮絶な経験をしてきたんだということに衝撃を受けました。

読後に、朝鮮半島の歴史を調べたり、日本にいる脱北者の方のインタビュー記事を読んだり、「自分の意志を持てることの幸せ」について考えたりなど、いろいろ自分なりに考える時間が必要でした。

以上、げんだちょふが2019年に読んだマイベスト本5選、でした。ジャンルがあまり偏らないように選んでみました。来年は小説をもっと読みたいかな。