モスクワ旅行記 トレチャコフ美術館の不届きもの
みなさま、ずどらーすとびーちぇ!
本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
夏休みが終わってしばらくたった今月上旬。日本からお客様がきてくださいました。大学時代の先輩です。(わとそんさん&Yさん)
モスクワ、そしてヤロスラブリを一緒に観光しました。
ロシア在住1年と4ヶ月、初めてモスクワのクレムリンに入ったりバーニャに入ったりコローメンスコエでピクニックしたりモスクワ川クルーズに乗ったりたくさんの体験をすることができました。これからしばらくはこの旅について書きたいと思います。
トレチャコフ美術館の怖い絵
わとそんさんがトレチャコフ美術館に行きたいとのことだったので一緒に行きました。このトレチャコフ美術館にはわたしが見てみたいと思っていた絵、レーピンの「イワン雷帝とその息子」も所蔵されているということで、わたし自身もワクワクしながら美術館へ向かいました。
なぜ見たかったのかというと、以前にも当ブログで紹介したこちらの本に掲載されていたからです。
癇癪を起こして自分の息子を誤って殺してしまった皇帝とその腕の中にいる息絶え絶えの皇太子。その凍った空気感をぜひ生で見てみたい。そう思っておりました。
見ごたえたっぷり
トレチャコフ美術館へは朝一番(10時)に行ったのですが、すでに入り口には長蛇の列。夏の旅行シーズンなのでしょうがないですね。
ですが、オープンするとスイスイとみんな場内に吸い込まれ、あっさり中に入ることができました。チケットも窓口ではなく券売機であればすぐに購入できました。(しかし券売機はロシア語のみです。)
早速見学開始です。最初に圧倒されたのが展示物の密度。
絵と絵の間隔が異様に狭いのです。たくさんある作品を限られたスペースに展示するためにこんな感じになっているのでしょうか。今までに訪れた美術館はもっとゆとりがあった気がします。肖像画たちのたくさんの目線が刺さって痛い。(ような気がする。)
わたしの持っているガイドブックによればトレチャコフの所蔵点数は10万点超えらしいです。それだけ集めたとは、これがロシアの力なのでしょうか。
トレチャコフの優しさ
その後も順調に次々と現れる絵を鑑賞します。
イワン・クラムスコイの「見知らぬ女」です。
この「見知らぬ女」を描いたイワン・クラムスコイの自画像も展示されており、(写真撮り忘れた)結構イケメンでした。(気になる方はこちらで。)
こちらはヴァシーリー・ヴェレシチャーギン「戦争の結末」。
戦争の最後はこうにしかならない。大切なことを教えてくれている絵だと思います。こちらの「戦争の結末」は写真より本物の方がかなり迫力がありました。ぜひみなさんトレチャコフ美術館へ!
そういえばわたしが楽しみにしているイワン雷帝の絵はどこだろう?そう思い始めた頃、ようやく現れました。「イワン雷帝とその息子」・・・
のパネルが。
修復中なのかお出かけ中なのか、本物の絵がなったのです。これでは凍った空気感も何もありゃしないです。残念すぎます。「本物がないから代わりにパネル置いておくね」というのはトレチャコフ美術館の優しさなのでしょうか。。。
フリップの真相
後日、「怖い絵」を紹介してくれたその方とワッツアップ(ロシアで主流なメッセンジャーアプリ。LINEみたいなもの)で、夏の旅行の思い出話などで盛り上がっていた際にトレチャコフ美術館のことを報告しました。
そして彼女から下記のリンクが送られてきました。
「イワン雷帝とその息子」なんと、今年の5月に不審者によって破損されていたのです。なんとまあ。5月の末からなので、もうすぐ3ヶ月経ちます。破損状況にもよるんでしょうけど、こういう絵の修復ってどれくらいかかるのでしょうか。時間的にも、金額的にも。早く修復されることを願っています。
では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
だすびだーにゃ!