モスクワの電気街 ガルブーシュカに行ってみました
2月に弟がロシアへ旅行に来ていました。モスクワとサンクトペテルブルクへ足を運んだのですが、事前に「どこに行きたいかピックアップしろ」と言ったら、こちらのリンクが送られてきました。
ガルブーシュカ?聞いたことないぞ・・・?
「モスクワの秋葉原」とタイトルがついたリンク先を確認すると、どうやら電気街のようです。なぜ数多ある観光スポットの中からここを選んだのか全く謎ですが「旅行には人それぞれの目的や楽しみ方があるので、本人が興味あるところに行くのがよいのだ」と思い、とくにツッコみませんでした。
弟が送ってきた情報の更新日が2016年と少々古かったので現在も営業されているのか心配になり、念の為調べてみました。すると公式ウェブサイトを発見しました。
赤と白を貴重としたおしゃれで立派なウェブサイト。秋葉原とは一線を画すスタイリッシュな雰囲気です。こんなウェブサイトがあるということは、オープンはしていそう。
さらに調べると「今はさびれている」という情報も発見しました。せっかく行ったのにさびれていたじゃかわいそうかな、とほんの一瞬思いましたが、すぐに「まぁ、ええやろ。弟やし。」という結論に至りました。「閉まってた」ならかわいそうだけど、「さびれてた」だったらギリギリセーフかな、と。
スマホ修理店のバリエーション
モスクワで宿泊していたホテルから地下鉄にて向かいます。中心部からはわりと離れたところにあります。20分ほど地下鉄に乗りバグラチオノフスカヤ(Багратионовская)駅で下車、さらに10分ほど駅から歩いて到着。
どこがメインの入り口なのかわからず、またロシアあるあるで外から中の様子がイマイチわからなかったので、手近な駅側から最も近い入り口から入ってみました。
ドアを開けるとそこには狭い廊下。そしてそのサイドにはずら〜っとスマホの修理のお店が並んでいます。どこもかしこもремонт(レモント=修理)の文字。レモントレモントレモント。
そしてそれぞれのお店に1人ないし2人ずつお兄さんかお姉さんがいるわけですが、お客さんが少なかったからか(平日の昼間だった)彼ら全員の視線が我々に集中(しているような気が)します。とくに何か修理してもらいたいものがあるわけではないので、話しかけられないようにそそくさと奥へ。
しばらくレモントだらけの廊下を進んでいったのですが、行けども行けどもレモントレモントなので楽しみ方を見失ってしまい、先程入ってきた入り口から一旦退散することにしました。
外の空気を吸って気持ちを持ち直しつつ、弟と「同じようなスマホの修理のお店ばかり、お客はどうやってお店を選ぶんだろうか・・・」という会話をしながら更に奥の建物に向かいました。
洗濯機の置き方で時の流れを感じる
奥の建物には家電量販店的なお店がたくさん並んでいました。弟が期待していたのはこっちだったらしく、彼のテンションが上がっているのを感じました。
この建物の中で最も売り場面積を占めていたのがЭЛЬДОРАДО(エリダラーダ)というお店でした。
日本でいうヤマダ電機とかヨドバシカメラとかそういう感じの家電量販店のよう。ワンフロア全部がこのお店になっており、掃除機やらテレビやら洗濯機やら、ありとあらゆる家電が並んでいました。品揃えも豊富。ここで買えない家電はなさそうです。
弟に言わせれば「ここは一日中いても楽しい」だそう。げんだちょふには理解しかねますが、ゲストが楽しいのならそれで良いのです。
店内をうろうろしているとおもむろに弟が写真を取り始めました。
なんで洗濯機の写真を撮り始めたのだろうかと思ったら、「ダンボールのまま展示してるのは日本ではありえない」からだそうで。
あぁ、そういえばそうかも・・・。
と感心している場合ではありません。ダンボールがむき出しになっていることは多くの日本人にとって不自然なことなのに、げんだちょふ自身がパッと見てその不自然さを感じなくなっていたということは、ロシア生活に対する感度が確実に下がっていると言うことです。要するにフレッシュさがなくなってきたということ。
思い起こせばこのブログももうすぐ2年目に突入します。先輩駐在者の方たちもかなりの方が既に帰国し、気づけば自分が古参に。はやいなぁ・・・
日本からの来訪者により、確実に時が流れていることを実感させられたのでした。
では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
だすびだーにゃ!