ウサギとウサギ
みなさま、ずどらーすとびーちぇ!本日もご訪問いただきましてありがとうございます。
今日は先日のロシア語レッスンでおもしろいなぁと思った話です。
この後、先生にкроликとзаяцの違いを説明してもらいました。先生曰く、кроликは「全体的に丸い、かわいい」、対してзаяцは「耳、首、足が長い、俊敏な動きをする」だそう。多分日本語では「кролик=ウサギ」「заяц=野ウサギ」が正しいんだと思います。
ехать зайцемはロシア語の慣用句で、タダ乗りした時に車掌さんに見つからないように素早く逃げている様子をзаяцにたとえているんだそう。
英語から日本語、ロシア語から日本語、あるいはその逆でも翻訳できないことばってたまにありますよね。ことばがあるということは、その国ではその概念が重要だということです。
ことばがものをあらしめる
昔々中学生の時、国語の本に載っていた論説文で「ことばがものをあらしめる」という話がありました。(調べてみると、どうも鈴木孝夫さんの『ものとことば』という論説のようです。)
水、氷、雪、雨、霧、、、これらは全部H2Oという物質ですが、私たちは別のものとして認識しています。さらに日本語には時雨、霧雨、夕立など雨を表すことばもたくさんあります。雨ということばしか知らなかったらそれらは全部「雨」としか認識されません。ことばがあるからこそそれぞれの意味が切り離されて1つの独立した概念になるんです。
、、、というようなお話だったと思います。
ことばには考え方のくせが出る
今回のкроликとзаяц。ロシア人にとってはこの2つは全くの別物として認識されているということですよね。でも一方、日本人にとってはどちらもウサギ。(日本人にもウサギと野ウサギを明確に別物と認識している人も中にはいると思いますが。動物園の人とか?ロシアの人と話していると、この他にも動物をやたら「家で飼うペット(домашний)なのか」もしくは「野生の動物(дикий)なのか」という基準で考えるくせがあるように思います。
「だから何?」と思う人も大勢いらっしゃると思いますが、げんだちょふはこういう話が割と好きです。
では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
だすびだーにゃ!
“ウサギとウサギ” に対して2件のコメントがあります。
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私もそのようなお話は好きです!
ウサギを呼び分けるロシア語の理由のオチがあると思ったらなくて残念!
是非解説が欲しいです。
つい、調べてしまいましたが日本語ではすぐに見つかりませんでした。
ロシア語でうさぎはзаяцしか知りませんでした。
сказки にどうぶつはよく出てきて、くま、きつね、うさぎ、、それぞれ定番のキャラがありますよね。
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http://allforchildren.ru/why/misc59.php
ここに、肝心の二つを呼び分ける文化背景についての説明はありませんが、
二つの生物学的な性質の違いが詳し説明されてます。
耳と手足が長くて、足も速いのがзаяц 、ペット化したのがкроликとありますね。
しかし二つは遺伝的には別の生き物とあります。
走るスピードも二倍ほど違うと書いてあります。
大変勉強になりました。ありがとうございました。、