【ドイツ・ベルリン】また行ってきた!ベルリンフィル

また行ってきました。ベルリンフィルのコンサート

そして指揮者は巨匠、ハイティンクさん(1929年生まれの88歳)で、

曲目はマーラー / 交響曲第9番だけの、一本勝負!でした。

(コンサートの当日のプログラムはこちらのサイトからもご確認いただけます。)

オーケストラのプログラム構成

ここで突然ですがオーケストラに関するミニコラムです。

オーケストラの演奏会は大抵の場合下記のような3曲で構成されています。

1曲目(序曲・前プロなどと呼ばれる)→10分程度の短い曲。歌劇の序曲

2曲目(サブ・中プロなどと呼ばれる。)→20分程度の曲。コンチェルト、短めの交響曲、バレエ音楽の抜粋など様々

この後20分の休憩

3曲目(メインとなどと呼ばれる)→40分程度の交響曲。

これで曲間の人の出入りなんかも合わせると大体トータルで2時間ぐらいになります。

というのが定番のプログラムなんですが、たまに例外があります。

例えば1つの曲がめっちゃ長いとき。

交響曲の中には1曲で演奏時間が60分を超えるものも存在します。
そういうながーーーい曲をメインに持ってきたい時に、前プロ・中プロをいつも通り演奏していては演奏会自体がながーーーくなってしまいます。

(別にそれでもいいっちゃいいんですけど、お客さんの体力の問題とか会場使える時間の問題とかそれ以上に演奏する側の体力の問題とかいろいろ不都合があるんだと思います。)

そういうときは1曲減らしたりして演奏会全体のバランスを調整するのです。(ミニコラム終了)

では、今回聴いてきたマーラー / 交響曲第9番。だいたいの演奏時間はどれくらいかというと

80分。

大事なのでもう一回言います。

80分。

普通の交響曲が40分ぐらいなので2倍ですね。

ということで当然曲は1曲となります。曲が長くても曲の途中で休憩を挟んだりはしません。

80分ぶっ続けで演奏をする・聴くことになります。

長時間に渡る演奏において気になること

ここでげんだちょふがふと気になったのはお手洗いのこと。

演奏中の出入りは厳禁です。演奏会が始まる前にお手洗いに行っておくのはもちろんなんですが、げんだちょふは直前に紅茶・コーヒーなど利尿作用のある飲み物を飲まないように気をつけました。

でもふと周りを見渡して見ると演奏会に来ている方々、結構高齢の方も多い。

よく、「年をとるとトイレが近くなる」というじゃないですか。日本のコマーシャルでは「トイレが気になって出かけられない」という高齢者のためのオムツなんかも見かけます。

でも演奏会に来ているドイツのおじいちゃん、おばあちゃんは演奏会前にホワイエでシャンパン等のドリンクを飲んだりしてとっても楽しそうです。

えっっ大丈夫なの?

しばらく考えていて思い出しました。ノルウェー旅行に行った時の現地ガイドさんの話を。

ガイドさん
ヨーロッパの人は膀胱がアジアの人より大きくて、ペットボトルドリンクをごくごく飲んでも数時間はトイレに行かなくて済むんです。だから日本人向けツアーでこまめにトイレ休憩とってるとツアーバスの運転手(現地人)に『なんで日本人はそんなにトイレ休憩とるの?』って不思議がられるんですよね。

ヨーロッパの人はアジア人に比べてトイレが遠い(そんな言葉ありませんけど)んですね。と自己完結しました。

演奏の話

ようやく演奏のお話です。

指揮者のハイティンクさん、高齢のため指揮台の上に椅子がセットされていましたが、演奏中は立って指揮をされていました。(曲間にちょっと座って休憩されていました。)

ハイティンクさんは最近はマーラーの交響曲第9番(マラ9)しか指揮をしていないようです。

マラ9はマーラーが死ぬ前に書いた曲で、4楽章の最後に「死に絶えるように」という指示が書いてあるように「死」というのがテーマになっている曲です。

(↑は超ざっくりした説明なので、詳しく知りたい方はwikipedia等で見てみてください。)

多分、ハイティンクさんは「死ぬならマラ9で死にたい」という心持ちでいらっしゃるんだと思います。

な・・・泣ける・・・

そんな大御所ハイティンクさんの気持ちを聴衆も分かっていてか、80分の演奏終了後、拍手は鳴り止みませんでした。ハイティンクさんの演奏を生で聴けて本当に良かったと思います。

では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

だすびだーにゃ!

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