【ポルトガル・リスボン】白いもの・カラフルなもの

2019年3月半ば。ポルトガルに行ってきました。初めての南欧です。

川のほとりの白い建物たち

最初に訪れたのはテージョ川沿いにあるベレン地区というところです。エンリケ航海王子やバスコ・ダ・ガマといった大航海時代に活躍した人々に関する建物が残されています。

げんだちょふ的には憧れのヨーロッパの風景と言えば「青い海に白い建物」だったので(今思えばあまりにもざっくりしたイメージ)、海ではなく川ではありますが、イメージに近い風景を見ることができて嬉しかったです。

ジェロニモス修道院

どーん

こちらの堂々とした佇まいの建物は、ジェロニモス修道院です。世界遺産に登録されています。エンリケ航海王子とバスコ・ダ・ガマの偉業を讃えて、1502年から約1世紀もかけてやっと完成したんだそう。装飾は細かくて繊細ですが、大きさで圧倒されます。

ジェロニモス修道院
天井が素晴らしい回廊

中の回廊も、天井の細かい装飾が見ものでした。

発見のモニュメント

こちらはエンリケ航海王子の没後500年の記念行事として1960年に作られた発見のモニュメントです。ポルトガルにとって大航海時代の繁栄は今もなお誇るべきものなんですね。

先程からエンリケ航海王子さんの名前が出てきておりますが、世界史が苦手なげんだちょふは彼の名前をこの旅行で初めて知りました。ただの王子じゃなくて、航海王子。「最初に彼を航海王子と呼び始めたのは誰なんだろう」などと、どうでもよいことばかり考えてしまいます。

先頭にいるのがエンリケ航海王子

このモニュメントには大航海時代に活躍した人物たちが彫られています。先頭はもちろんエンリケ航海王子です。その中に、世界史が苦手なげんだちょふでも知っている人物がいました。それは日本に初めてキリスト教をもたらした、かの有名なフランシスコ・ザビエルさん。

みなさんご存知、フランシスコ・ザビエルさん

勉強が苦手な人でも彼の顔だけは覚えているという人も多いのではないでしょうか。禿頭で胸の前で手をクロスさせている、あの肖像。

学校で勉強したときには「日本にキリスト教を初めてもたらした」という文章を情報として理解していましたが、今あらためて考えてみると本当にすごいことですよね。このヨーロッパから船で日本まで行って、キリスト教を伝えるって。

ベレンの塔

ベレンの塔
海ではなく、川

こちらはベレンの塔。ジェロニモス修道院と同じ建築様式(マヌエル様式)で、要塞として建てられたそうです。ジェロニモス修道院と共に、世界遺産に登録されています。

狭いためか入場制限があり、塔に渡る橋の上で並んで待ちました。海じゃなくて川なのに、たまに浜辺の波みたいに水が橋の上に打ち上がってきました。足元が濡れてしまわないように、ランダムに襲ってくる波をよけつつ、20分ほど待機。

並ぶ人々

しばらくして中に入りました。屋上(?)に行くには階段を登る必要があります。

今は上に登る人専用の時間

このパネル、エレベーターではございません。階段が1人分の幅しかなく、2人の人間が通りすがることができないので、上に行く人専用時間と下に行く人専用時間を分けているのです。写真のように上向きの矢印が点灯しているときは、上り専用時間。

屋上の風景
凛々しいお姿

市街地はカラフル。落書きも魅力のひとつに。

青×白のスッキリした色合いのベレン地区でしたが、川から離れて市街地ではカラフルな街並みを見ることができます。

落書きが芸術?ケーブルカー

げんだちょふが街歩き中に一番びっくりしたのがこちらのケーブルカーです。落書きだらけ。

壁もすごいけど
車体のサイドもバッチリ

落書きも、ここまで堂々としていると芸術のようなもの。落書きは「消さなければならない」ものであり、「治安が悪い証拠だ」というげんだちょふの中の固定概念が覆されました。

このケーブルカー、「急勾配なところを走っているので珍しい」「歩くのは大変だから楽したい」という点で、すでに利用価値があります。そこに「落書き」という価値がプラスされて、観光地としての魅力がアップしているんですね。

落書きされたものに乗りたくない!と思う人もいるかもしれませんが、げんだちょふにとっては物珍しく、魅力的なものに感じられました。落書きも大事にすれば新たな魅力になり得るんだな、と。

どうやって描いたんだろ
ドアのところ、人じゃなくてマネキンです

ケーブルカーだけではなく、建物の落書きもよく見かけました。とても数時間では描けそうにないレベルのものもあって、驚きです。

あまり深く考えずに写真を撮影し弊ブログに載せましたが、この壁に書かれている言葉たちが現地語でひどいスラングだったらちょっと恥ずかしいな、と今になって思い始めました。変な言葉じゃありませんように。

では、今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

だすびだーにゃ!