【読書感想文】ちきりん 梅原大吾 悩みどころと逃げどころ

ちきりんさん、梅原大吾さんの「悩みどころと逃げどころ」を読みました。

読んだきっかけ

ちきりんさんは「自分のアタマで考えよう」という本で初めて知りました。

この本を読んでからちきりんさんのツイッターをフォローしています。ちきりんさんはたまにブログの過去記事を紹介しているのですが、この「悩みどころと逃げどころ」という本はちきりんさんが紹介していたこちらの記事を読んで気になったので購入しました。

この記事自体も読みごたえがあって、考えさせられるものでした。ここに書いてある「人生の損切り」の話は、自分の人生を左右するような大きな話だけではなく、普段の生活のちょっとした場面でも発生するものです。「せっかく高いお金出して買ったんだから」と使いもしないダイエットグッズをずっと手元に置いておくとか、やってしまいがちですし。

議論とはこういうこと

「悩みどころと逃げどころ」は、ちきりんさんと梅原大吾さんというプロゲーマーの方の対談形式で語られています。この本を読むまで梅原さんのことも、プロゲーマーという職業のことも恥ずかしながら全く知りませんでした。

この本を読んでわたしが一番面白いと思ったのは、お二人の話の内容というよりも、真逆の意見を持つ人たちがお互いを尊重しながら議論しているということです。

各章それぞれのテーマに対するちきりんさんと梅原さんの意見がことごとく真逆なのです。でもふたりとも相手の意見を否定するわけでも、相手に迎合するわけでもなく、「あなたはそう思うんですね!でもわたしはこう思います。」という風に意見を述べます。するとそれに対してさらに「確かにそうですけど、こうとも考えられませんか?」と、どんどん内容が深まっていく。

この様子を見た(性格には「読んだ」ですが、対談形式なので「見た」ような感覚になる本でした)わたしは、「あ、これが議論なんだな」と思いました。

ネット上でよく議論のようなものを見かけるのですが、多くが「あんたの言っていることはおかしい!わたしの方が正しいでしょ!」と、どっちの意見が正しいのかを競っているものだったり、「あんたより私の方がより深く考えられてます」と、自分の頭の良さを見せるためのもののように感じます。議論している問題の解決ではなく、自分の立場を守ることに注力してしまっていて、結局は「問題自体を深く見る」という方向になっていない状況は、見ていて辛く感じます。

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